Cloud Accounting

経理業務のクラウド化率

中小零細企業・個人事業主の会計ソフト利用状況と市場トレンド。営業資料・提案書にご活用ください。

最新データ MM総研 2026年3月末調査 個人事業主 n=15,845

個人事業主は40%目前、しかし中小法人はまだ4社に1社

38.4% 個人事業主のクラウド会計利用率(2026年3月末)前年比 +0.1pt

出典: MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2026年3月末)」

前回(2025年3月)が+4.6ptと大きく伸びた反動で、今回は+0.1ptの横ばい。ただし基調は拡大で、MM総研は「近い将来40%に到達する見通し」としています。 一方で中小法人のクラウド化は推定25%前後にとどまり、紙・Excel・インストール型が依然として主流です。

個人 クラウド率 確認済38.4%
会計ソフト利用率(個人) 確認済40.9%
インストール型(個人) 確認済51.0%
上位3社シェア 確認済94.8%
副業・不動産 クラウド率 確認済33.9%
中小法人 クラウド率 推定~25%

確認済 は一次情報で確認した数値、推定 は当方の推計、旧調査 は最新版が存在しない古い調査値です。内訳はページ下部の「データの確からしさ」に掲載しています。

Trend

個人事業主 — クラウド会計利用率の推移

MM総研が毎年実施する大規模調査(2026年は個人事業主15,845件)。会計ソフト利用者のうちクラウド型を使う比率は、10年で約3倍に伸びました。

クラウド会計利用率 推移(%)— 個人事業主

2021年の急伸(+5.0pt)は青色申告65万円控除の電子申告要件化が背景。2025年は+4.6ptと大きく伸び、その反動で2026年は+0.1ptの踊り場になりました。 ただし2028年の確定申告(2027年分)から控除の上乗せが予定されており、次の押し上げ要因はすでに決まっています。

Comparison

法人 vs 個人事業主 — クラウド化率の差

会計ソフト利用形態 — 個人事業主(2026年)

会計ソフト利用形態 — 中小法人(2017年調査)

個人事業主でもインストール型は51.0%と過半を占めます。中小法人にいたっては85.5%がインストール型(2017年調査)。 旧調査 法人向けの定点調査はその後実施されておらず、最新の実測値は公表されていません。

未導入企業 = 巨大な市場機会

~75%

中小零細法人のクラウド未導入率 推定

日本の中小企業約360万社のうち、クラウド会計を導入しているのは推定90万社程度。約270万社がまだ紙・Excel・旧型ソフトで経理業務を行っている計算になります。

Estimate

中小零細法人 — クラウド会計導入率の推定推移

法人向けの年次定点調査は2017年のMM総研調査が最後です。以降は個人事業主の伸び率と、総務省「通信利用動向調査」に見られる企業のクラウド利用拡大から推定しています。

中小法人 クラウド会計 推定導入率(%)推定

※ 2017年のMM総研実測値(14.5%)を基準に、個人事業主の伸び率の約60%で推定。2026年は個人が+0.1ptだったため横ばいとした

Market Share

クラウド会計ソフト シェア(2026年)

個人事業主向け シェア(2026年)

中小法人向け シェア(2017年調査)

個人事業主では弥生が首位を維持(54.0%)。ただし前年から-1.4ptで、freee+1.1pt・マネーフォワード+1.4ptが食い込んでいます。 法人向けではfreeeが首位(32.3%・2017年調査)と、セグメントで勢力図が異なります。

Share Trend

個人事業主向け 3社シェア推移

弥生・freee・マネーフォワード シェア推移(%)

弥生 freee マネーフォワード

弥生は50%超を安定して維持。freeeは法人向けに強く、マネーフォワードは経費・給与・請求書を一体で提供する形で差別化しており、2026年は両社ともシェアを伸ばしました。

Policy

クラウド化を後押しする政策・制度

2019年

デジタル手続法成立 → 行政手続きの9割を電子化する方針

2021年

青色申告65万円控除の条件変更 → e-Tax or 電子帳簿保存が必須に。クラウド利用率が一気に+5.0pt急伸

2022年

改正電子帳簿保存法施行(猶予期間開始)

2023年10月

インボイス制度開始 → 課税事業者の増加。請求書の電子化が急務に

2024年1月

電子帳簿保存法 完全義務化 → 電子取引データの紙保存が禁止に

2025年〜

IT導入補助金でクラウドソフト導入費用を補助。DX推進の追い風が続く

2026年3月

個人事業主のクラウド利用率が38.4%に。前年の急伸の反動で+0.1ptの踊り場となる

2028年の申告〜

青色申告特別控除が最大75万円へ(令和8年度税制改正・2027年分の申告から)。優良な電子帳簿の保存などが要件で、紙申告の55万円控除は廃止される見込み。次の大きな移行圧力になります

※ 2028年の項目は税制改正にもとづく予定。適用要件の詳細は今後の政省令で定まります

Comparison

クラウド会計 vs 従来型 — 何が変わるか

✅ クラウド会計

  • 初期費用ほぼゼロ(月額1,000〜3,000円〜)
  • 銀行口座・カード自動連携で仕訳自動化
  • スマホ・タブレットからどこでも作業可能
  • 法改正(インボイス等)に自動アップデート
  • 税理士とリアルタイムでデータ共有
  • バックアップ不要(クラウド自動保存)
  • 電子帳簿保存法・e-Taxに標準対応

❌ 紙・Excel・インストール型

  • ソフト購入費 数万円〜 + PC依存
  • 手入力が基本。転記ミスが発生しやすい
  • 特定PCでしか作業できない
  • 法改正のたびに手動アップデートや買い替え
  • 税理士へはデータをUSB/メールで受け渡し
  • PC故障でデータ消失リスク
  • 電子帳簿保存法への対応が別途必要

Effect

クラウド会計の導入効果

導入で得られた効果 — 複数回答(%)参考値

導入しない理由(%)参考値

約8割の企業が業務時間の削減を実感する一方、未導入企業の最大の理由は「必要がない」と「セキュリティ不安」です。技術ではなく認識の差が壁になっています。 参考値 各種公的調査からの引用で、調査年が古いものを含みます。傾向の把握にお使いください。

Case Study

導入事例 — 小規模事業者の成功例

NPO法人の経理業務自動化(実績・Sur Communication)

業務時間 87.5% 削減

手書き書類 → OCR → 仕訳データ化の自動化パイプラインをAIで構築。月40時間かかっていた経理を5時間に短縮しました。既存システム(TKC・Excel・FAX)を変更せずに、AIを「間に挟む」アプローチで実現しています。

第0号実績 — 既存の業務フローを壊さないAI導入

小規模飲食店のクラウド会計導入(中小企業白書掲載事例)

経営の見える化を実現

POSレジアプリとクラウド会計ソフトを連携。売上データが自動で仕訳に反映され、紙管理から解放されました。導入コストは初期約3万円 + 年間約2万円。子育てとの両立にも貢献しています。

出典: 中小企業白書 2018年版

Challenge

小規模事業者のIT導入 — 課題と実態

IT導入の課題 — 小規模事業者(%)参考値

会計ソフト非利用者の代替手段(%)参考値

「コストが負担できない」が最多ですが、クラウド会計は月額1,000円台から導入できます。IT導入補助金を使えば実質負担はさらに下がります。正しい情報提供と導入支援が市場開拓の鍵です。

Data Quality

データの確からしさ

このページの数値がどこまで確認できているかを、指標ごとに開示します。営業資料へ転記される際は、この区分もあわせてご確認ください。

指標出典調査時点区分
個人事業主 クラウド会計利用率38.4%MM総研2026年3月末確認済
会計ソフト利用率(個人事業主)40.9%MM総研2026年3月末確認済
インストール型比率(個人事業主)51.0%MM総研2026年3月末確認済
シェア(弥生/freee/MF)54.0 / 25.1 / 15.7%MM総研2026年3月末確認済
副業・不動産賃貸 クラウド率33.9%MM総研2026年3月末確認済
クラウド利用率の年次推移13.2 → 38.4%MM総研 各年版2016〜2026年確認済
中小法人 クラウド会計導入率~25%当方推計2026年推定
中小法人 未導入社数約270万社当方推計2026年推定
中小法人 利用形態・シェアクラウド14.5% 他MM総研 法人調査2017年(以降更新なし)旧調査
導入効果・導入しない理由各種公的調査より引用調査年が古いものを含む参考値
IT導入の課題・代替手段各種公的調査より引用調査年が古いものを含む参考値
法人向けの定点調査は2017年以降公表されていません。法人の数値は推定であることを前提にご覧ください

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出典・参考:
・MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2026年3月末)」 m2ri.jp/release/detail.html?id=711
・MM総研「クラウド会計ソフトの利用状況調査」各年版(2016〜2025年) プレスリリース一覧
・MM総研「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」(2017年・以降更新なし)
・総務省「通信利用動向調査」/「情報通信白書」
・中小企業庁「中小企業白書」(2018年版)
・令和8年度税制改正(青色申告特別控除の見直し)
・Sur Communication 第0号実績データ